韓国は日本より結婚にお金がかかる?住宅保証金の話を聞いて考えたこと
韓国出身の方から、日本と韓国では家を借りる制度が大きく違うと教えていただきました。
印象に残ったのが、家を借りるときに大家さんへ保証金を預けるという話です。
日本の敷金のようなもの、と考えると想像しやすいかもしれません。
でも、その話を聞いて僕が考えたのは、結婚に必要なお金のことでした。
新居のためにまとまった資金が必要なら、韓国では日本より結婚のハードルが高くなる場合もあるのではないか。
ただ、預けるお金と、使って戻ってこないお金は違います。
この記事では、教えていただいた話を入り口に、住宅制度の違いと、結婚前に準備するお金について考えます。
僕自身が韓国で賃貸契約をした体験ではありません。制度の説明は公的資料で補い、後輩との会話や質問例は読者向けの説明として構成しています。
韓国出身の方から聞いた、家を借りる制度の違い
教えていただいたのは、韓国と日本では住宅を借りる仕組みが全然違う、ということでした。
家を借りる際に、大家さんに敷金のようなお金を預ける。
その仕組みを知って、結婚後の住まいを準備するにも、お金が必要なのだと感じました。
日本にも敷金がありますから、保証金そのものが韓国だけにあるわけではありません。
比較したいのは、どんな借り方があり、入居時にどんなお金を用意するのかです。
なお、伺った契約がチョンセだったのか、ウォルセだったのかまでは、ここでは特定しません。
まずは両方の仕組みを整理すると、話の違いが見えてきます。
韓国のチョンセとウォルセは、保証金と家賃の組み合わせが違う
韓国の代表的な賃貸の仕組みには、チョンセとウォルセがあります。
チョンセは、まとまった保証金を預け、原則として月々の家賃を払わずに住む方式です。
ソウル市の案内では、契約終了後に保証金を返還する仕組みと説明されています。
一方、ウォルセは、保証金に加えて毎月の家賃を払う方式です。
保証金は一般にチョンセより小さくなりますが、金額は物件や契約によって変わります。
| 借り方 | 入居時に用意するお金 | 月々の家賃 |
|---|---|---|
| 韓国のチョンセ | まとまった保証金など | 原則なし。管理費などは別途確認 |
| 韓国のウォルセ | 保証金など | あり |
| 日本の一般的な賃貸 | 契約により敷金・礼金・仲介手数料など | あり |
制度の概要を比べた表です。同条件の物件の金額比較ではありません。出典:ソウル市「Wolse / Jeonse」、国土交通省「賃貸住宅の入居・退去に係る留意点」。
日本でも、初期費用の条件は物件ごとに違います。
「韓国は保証金がある、日本はない」という比較では、実際の負担を捉えられません。
戻ってくる予定のお金でも、最初に用意する負担はある
保証金の話で気になるのは、返ってくるかどうかだけではありません。
住み始める時点で、そのお金を用意できるか。
返還される予定でも、預けている間は普段の生活費として自由に使えません。
結婚資金を考えるなら、使う費用と、預ける資金を分けて整理したいところです。
- 使う費用:結婚式、引っ越し、家具・家電など。
- 預ける資金:新居の保証金や敷金など。
- 手元に残す資金:生活費や、急な支出に備えるお金。
借入で保証金を用意する場合は、利息や返済の負担も別に考える必要があります。
また、返還の仕組みがあっても、予定どおり戻らない問題は起こり得ます。
ソウル市も、保証金の返還に備える保証制度や相談先を案内しています。
出典:ソウル外国人ポータル「賃貸借契約」。保証の利用には条件があります。
韓国は日本より結婚にお金がかかる、と言えるのか
話を聞いたとき、僕は韓国のほうが結婚にかかるコストは高いのかもしれない、と考えました。
新居にまとまった保証金が必要なら、結婚前のお金の準備にも影響しそうだからです。
ただ、住宅保証金の仕組みだけで、結婚費用全体の高い・安いを決めることはできません。
チョンセなら、最初の資金負担がある一方で、原則として月々の家賃を払わない仕組みです。
日本の賃貸でも、住む期間が長くなれば家賃の支払いは積み重なります。
地域、広さ、住む期間、借入の有無など、条件をそろえて初めて比較できます。
韓国の住宅の借り方によっては、日本の賃貸より多くの資金を最初に用意する必要がある。
僕がこの記事で伝えたいのは、この点です。
日韓の平均的な結婚費用を比較した結果ではなく、制度の違いから考えたこととして受け取っていただければと思います。
結婚前に話したいのは、どこに住み、どうお金を用意するか
この違いは、韓国で暮らす予定の人だけに関係する話ではないと思います。
日本で結婚する場合も、新居にいくら用意するかは二人で考えることです。
家賃だけを決めても、引っ越しや家具の費用が抜けていると、予算は足りなくなります。
結婚後の暮らしが具体的になったら、例えばこんな聞き方ができます。
- 「一緒に住むなら、毎月の住居費はどのくらいがよさそう?」
- 「入居時のお金と、家具や引っ越しのお金も一緒に整理してみない?」
- 「引っ越したあと、手元にどのくらい残せると安心かな?」
これは、相手の貯金を問い詰めるための質問ではありません。
二人で実現できる暮らしを、具体的にするための話し合いです。
お金や住まいの話を切り出すきっかけに迷う方は、お見合いの会話ネタ・質問リストも参考にしてください。
結婚資金は、式だけでなく暮らしの始め方から考えたい
韓国出身の方に教えていただいた住宅制度の違いは、結婚のお金を考える入り口になりました。
日本の感覚だけで考えていると、違う国で暮らすための準備を見落とすこともありそうです。
そして、日本で暮らす場合にも、住まいの条件次第で必要な資金は変わります。
結婚にいくら使うかと、暮らしを始めるためにいくら用意するか。
この二つを分けて考えることが、今回の話から見えてきたポイントです。
まずは希望する新居の募集条件を一件見て、入居時の資金と毎月の支払いを書き出してみる。
そこに引っ越し、家具・家電、手元に残す生活費を加えると、結婚後の暮らしが少し具体的になります。
僕自身の婚活で考えたことや活動の記録は、30代男性の婚活全記録にもまとめています。
制度情報の確認日:2026年10月2日。具体的な金額や契約条件は、対象の地域・物件の最新情報をご確認ください。

