婚活

地方銀行が“婚活おせっかいおばさん”になる時代

最近、ある地方銀行が結婚相談所を始めたと聞いて、思わず「えっ?」と声が漏れてしまいました。
それが、山梨中央銀行が直営で始めた「YCBridal(ワイシーブライダル)」です。
婚活大手のIBJとフランチャイズ契約を結び、地域の中小企業の従業員などに婚活支援を提供しているのです。

 

 

最初は本当に驚きました。
でも、取材のために山梨中央銀行へ実際に電話をかけて話を聞いてみたところ、これは単なる“おせっかい”ではなく、しっかりと地域の課題に向き合った取り組みであることが見えてきました。

地銀が“婚活おばさん化”していく背景

後継者問題という“課題”にアプローチ

地方の中小企業が直面する大きな問題のひとつが「後継者不足」。
経営者の子どもが地元に戻ってこなかったり、そもそも結婚していなかったり。
そうした背景から、こんな地銀の声があるのも不思議ではありません。

「社長、息子さん、まだ独身ですよね?ちょっといいサービスがあるんですよ…」

まさに“おせっかいおばさん”の再来。
でもその実、地域経済と企業の未来を守るための必死の営業活動でもあるわけです。

IBJとの連携で情報も信頼もゲット

地銀がIBJのフランチャイズ店として婚活サービスを提供することで、婚活会員の一次情報(年収・職業・価値観)を把握できるという一面も。
つまり、未来の融資先となる可能性がある人の信頼情報を先にキャッチできる
これは銀行にとっては「願ったりかなったり」の仕組みです。

具体的なサービスの内容は以前の記事に書いているので是非参考ください

【裏ルート発見】会社にバレずに始める婚活──実は“地銀×IBJ”が最強説婚活したい。でも、バレたくない。 「結婚したい気持ちはあるけど、 婚活してるって職場に知られたくない…」 そう思って二の足を踏んでいませんか? 実は今、会社に知られずに、でも本格的な婚活ができる“裏ルート”があるんです。...



 田舎の“噂話あるある”から生まれる半強制マッチング

 よくある「〇〇さんの息子さん、まだ独身でしょ?」

筆者自身も営業職として地方を回るなかで、こんな話をしょっちゅう耳にします。

「あそこの息子さん、まだ独りなんでしょ」
「あの娘さん、帰省してたけど結婚の予定ないのかしら」

田舎ではこうした“家族の話”や“ご近所の噂”が日常茶飯事。
正直、当事者にとっては、

「余計なお世話ですよ!」

と叫びたくなるのが本音です。
ですが、そうした“気にかけ”が巡り巡って、誰かの未来に繋がるなら、それもまた一つの縁なのかもしれません。

実際の使い方:会社にバレずに、こっそり婚活できます

人事・総務を通さず申し込み可能、相談も直でOK

YCBridalは、山梨中央銀行がIBJのネットワークを用いて直営で運営しているため、
実際にサービスを使うときは、「銀行に問い合わせ → 個人で申し込み」という流れになります。
つまり、人事や総務を通す必要がない=会社にバレない

しかも、山梨中央銀行がメインバンクである企業の従業員であれば、その企業が法人契約をしていなくても使える可能性が高いとのことでした。
これは、実際に担当の方から電話で聞いた情報です。

「恥ずかしいけど、気になってた」人にこそ届いてほしい

地方ならではの“縁の導線”としてどう活かすか

婚活って、やっぱりどこか恥ずかしい。
掲示板やイントラネットに張り出されてても、見て見ぬふりしちゃう。
でも、本当はちょっと興味がある…
そんな方にとって、この仕組みは**「裏ルート感」+「安心感」**があるのです。

しかも、価格的にもIBJ本体に入るより割安なことが多く、事実上の“最安クラス”
婚活を始めるうえでのハードルが、一気に下がるはずです。

三方よし:地銀・IBJ・地域経済、それぞれにうれしい仕組み

この取り組みをまとめると、以下のような三方よしの構図が見えてきます。

立場 得られるもの
地銀 未来の融資先の情報・後継者との関係構築
IBJ フランチャイズ展開・新規会員獲得
地元企業 後継者の結婚機会・福利厚生の強化

まとめ

このブログの立場は、良いとも悪いとも言い切りません。
なぜなら、この仕組みが「心強い支援」となる人もいれば、「おせっかいすぎる」と感じる人もいるからです。

でも一つだけ確かなのは、
誰かの将来の一歩になるように、銀行もIBJも本気で仕組みを作っているということ。

婚活を始めようとして迷っているあなたにとって、
これはひとつの「静かな背中押し」になるかもしれません。



COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA