―アプリのUIは似てるのに、世界観がまるで違う話―
マッチングアプリの世界で、ある程度自分なりの攻略法を持っていた私にとって、
結婚相談所のIBJのアプリを初めて使ったときの衝撃は、かなり大きいものでした。
正直なところ、アプリの見た目や機能だけを見れば、Pairsやwithとそんなに変わらない。
でも、中身はまるで別モノです。
見た目は似てる。でも“別の競技”だった
例えば、マッチングアプリではよく言われる「写真の笑顔は自然に」「共通の趣味をプロフィールに入れる」などのノウハウ。
IBJにおいては、それらの小手先テクニックがあまり効かないという印象を受けました。
なぜなら、IBJは「結婚」がゴールであり、“人生そのもの”を見せ合う場所だからです。
・自己PRに軽いノリは通用しない
・年収・職業・家族構成など、詳細プロフィールが“デフォルトで”公開される
・本人写真は、ほぼ全員がプロ撮影レベル
つまり、「恋人探し」ではなく「結婚相手探し」への本気度が違うのです。
写真1枚に込められた“戦略”の深さ
私が一番驚いたのは、女性側のプロフィール写真です。
婚活アプリの多くでは、少しでも可愛く見えるように加工したり、角度を工夫したりすることが主流。
しかしIBJでは、それとはまた違う、“婚活写真”ならではの戦略性を感じました。
・表情が自然でありながら、品のある笑顔
・服装は清楚で落ち着きがあり、でも地味すぎない
・背景は整ったスタジオ、もしくは光の加減まで計算された屋外撮影
「ただ綺麗に写ればいい」ではなく、「どう見られたいか」を計算しているという印象です。
弁護士、コンサル、外資系…ハイスペ女子が普通にいる世界
まず最初に感じたのは、
**「この女性たち、本気で“選びにきてる”」**ということです。
プロフィールを見ていると、たびたび現れる肩書きに圧倒されます。
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外資戦略コンサルタント(マッキンゼーやBCG系)
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国内大手法律事務所勤務の弁護士
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海外MBA取得済みの商社ウーマン
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国際機関勤務の研究者
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外科・内科・小児科の各専門医
それぞれが【超多忙】かつ【超優秀】な職業でありながら、
ちゃんと婚活の場に出てきている。
しかも、プロフィール文もきちんと丁寧で、写真にも手が抜かれていない。
これは正直、マッチングアプリではあまり出会わなかった層です。
IBJという場の“真剣さの濃度”を改めて思い知らされました。
その中でも、最も印象的だったのが──
医師である女性会員のプロフィールでした。
眩しすぎるプロフィール
ある女性会員のプロフィール。
最初の印象は、正直なところ**「まぶしすぎる……」**でした。
・本人:都内大学病院勤務の内科医(30代前半)
・趣味:ピアノ・ワイン・乗馬・学生時代にアフリカでのボランティア活動
・語学:英語・スペイン語・フランス語
・資格:医師国家試験/TOEIC900超
ここだけでも十分圧倒されるのですが、
視線を少し下にスクロールしていくと、さらに衝撃が。
父:医師
母:医師
兄:医師
姉:医師
──全員、医者。
白い巨塔のBGMが頭の中でリフレインっ……! と、思わず二度見してしまいました。
プロフィール写真から伝わる「余裕」と「戦略」
その女性の写真も、IBJならではの“仕上がり”を感じました。
・ライトグレーの清楚なワンピース
・控えめなアクセサリー
・柔らかく微笑むだけのナチュラルメイク
・背景はスタジオの柔らかいボケ感、光のコントロールも完璧
いわゆる“盛れてる写真”とは違います。
どちらかといえば、“面接の前に信頼感を与える顔”です。
でも不思議なのは、そこから**“肩肘張ってない余裕”**がにじみ出ていること。
それが、ただのハイスペックとは一線を画す雰囲気につながっている。
「知性のある女性」との向き合い方が試される世界
彼女のような女性を前にして、自分に釣り合うのか?と考えると、
正直、普通のマッチングアプリでは“足がすくむ”ような相手です。
でもIBJでは、こういう方々が「真剣にパートナーを探している」。
しかも意外なことに、
IBJで医師の女性が成婚する際の男性は、年収が自分より低いケースも多いんです。
それは「尊敬できる相手」や「穏やかに会話できる相手」を重視しているから。
“張り合う相手”ではなく、“人生を共有できる相手”を探しているのです。
おそらく多くの女性は、事前にブログやYouTubeで写真の撮られ方を研究し、
本番に向けて髪や肌のコンディションまで整えているはず。
その気合いの入り方は、見ていて感心するレベルです。
IBJは“本人+背景”で見られる世界
IBJでは、女性側だけでなく男性側も「育ち」や「家族背景」を含めて判断されます。
ある女性会員のプロフィールでは、
「父:医師/母:医師/兄:医師/姉:医師」と家系がびっしり記載されていて、
これはもう一族とのマッチングなのか…?と圧倒される気分になりました。
ここでは、“自分”だけでなく“自分を取り巻く環境”も評価の対象になるという現実があります。
これはマッチングアプリにはない世界観。
良くも悪くも、IBJは“個人戦”ではなく“団体戦”です。
攻略のしがいはある。だが、戦略はゼロベースで再構築を
だからこそ、これまでのマッチングアプリ攻略法をそのまま持ち込むと、
「思ってたのと違う……」と感じる可能性が高い。
むしろ、ゼロベースで戦略を組み直す必要がある。
・どういう自己紹介が「真剣さ」を伝えられるのか?
・プロフィールの文章は、事実+思いをどう伝えるか?
・写真に写る“表情”や“服装”のトーンはどうするか?
こうしたことを、一つずつ丁寧に設計していく必要があります。
結論:UIは似てても、世界観はまるで違う。だから面白い。
IBJの婚活アプリは、たしかに見た目はマッチングアプリに近いかもしれません。
でも、婚活の“本気度”“深度”“情報量”“家族戦”という意味で、まるで異なる世界です。
「マッチングアプリでうまくいかない…」「真剣な出会いを探したい」という方こそ、
一度この“本気の世界”に足を踏み入れてみてほしいと思います。